よつばと！イメージアルバム「よつばと♪」

「楽しい一日のためのかわいい交響曲」

ツタヤの棚で何気なく手に取って大ヒット。イメージアルバムとサントラっていまいち区別がつかないのだけれど、全曲栗コーダーなら変なもんじゃないよなあ、と思ったら。変なものとか言ってごめんなさい！

原作の世界観をそのまんまつめこんだ（らしい）、1曲がほとんど1分未満の小品集。栗コーダーポップスオーケストラ名義で、いつもの栗に弦だの管だのいろいろ入っててゴージャス。でもトイピアノとかブーテキとかピアニカも聞こえるし。リコーダーカルテット編成だけの曲もいくつもある。

で、なにがすごいって。「よつば、めをさます」「おなかがすいた」「なつのごご」「カレーをつくる」というシンプルなタイトルとシンプルな楽器の音だけなのに、どの曲もぶわあっと目の前に風景が広がる。ある日の生活を順に追った曲順なので、短編集を読んでいるかのごとく時が過ぎていきます。漫画のよつばと！を読んでないのもある意味プラスに働いたかもしれないけど、一度きりの物語が頭の中でずんずん進んでいきます。こういう感覚は今までなかったなあ。食事の時の曲は、すべて同じモチーフを繰り返し使ってるのだけど、ばんごはんの「カレーをたべる（とてもおいしく！）」は本当に皿まで食べかねん勢い。かわいい。

天気のいい午後に電車にガタゴト揺られながら聴くととてもよさそう。続編らしきものもあるようなので、またさがしてみよう。