春雨じゃ、濡れていこう。


Salyuの帰り道、月形半平太を気取って商店街を歩いていたら、 反対側の歩道から「お嬢ちゃん、傘貸そうか?」と声が。 見れば60過ぎの見知らぬおいちゃん。 陽気な声色はいっぱい引っ掛けて帰るところか。

「いいですよ、すぐそこだから」と答えても杳として譲らない。 どしゃ降りならまだしも流石に申し訳ないので、 「ほら、こんな春雨ですから」と言ったら「そうか、濡れて帰るか」と高笑い。くすくす笑い合って、お気持ちだけ頂いて帰る。ありがたい。

うそみたいなほんとのはなし。すっかりシャッター通りと化してるけど、この街はまだまだ素敵なところみたいですよ。