西方浄土への旅 7 (直島:家プロジェクト)


地中美術館を出たら、ちょうどバスの時間。ラキー!と思って飛び乗るも、残念ながらParkどまり。ま、とりあえず預けっぱなしの荷物を引き取ろうと下車。岡山初の新幹線の時間と宇和行きのフェリーの時間といろいろ付き合わせてみるとかなりギリギリ!次の定時バスを待ってると、家プロジェクトを見て回る時間がちょっとピンチ。…フロントのおねーさーん、助けてー!

なにやらむにゃむにゃと連絡を取ったあと、「それではお車でお送りしましょう」だって!ラヴ!流石ボールルームまであるよなホテルのスタッフさん。ふつうの乗用車に乗せてもらって本村まで。農協脇のロッカーに荷物を置いて、角屋→南寺→護王神社とぐるりまわる。風が冷たい!
角屋は展示物が増えていました。ねこ。おそらく前に来たときにもあったお向かいのニャーだと思うんだけど。我が物顔で廊下をとてとてと歩く。にゃあにゃあ言って寄ってくるのでゴロゴロと構ってあげたら、気持ち良さそうにして…喰った!ひさびさにねこにがぶりとやられてしまった。ああ、手の甲に穴があいたよ…。訴えてやる!(嘘)おまえ、こんなかで好きにしてるのはいいけどつまみ出されないくらいにしておきなさいよ。

イテテ、と手を振りながら南寺へ。以前はどうして見えるのかさえもわからなかった、ワタクシの初タレル体験の場。今回も不思議な気分にさせられました。公園で遊ぶ子どもの声が、とてもよく聞こえた。ブックレットに「こんな気の長い作品を恒久展示できるのは日本くらいのもんだ」と書かれていて妙に納得。そうね。

護王神社は以前は予約制だった石室がいつでも入れるようになっていた。上空から続く光の階段、湿った空気。怖い。神社そのものは古来からあるものなので、「作品とはいえ、古墳と神社をつなぐってちょっと怖いですよね」と同行者(世界史担当)が言っていたのが印象的。石室の出口からはフラットな海が見えた。



バスを待って本村アーカイヴであったまる。荷物の中に入れてきたこないだもらった本(しかも蔵書とかぶってた)が、家プロジェクトの参考資料として置いてあってニンマリ。なんだかいろいろシンクロ率が高い旅だ。フェリーに乗るころにはずいぶん日も傾いてきて、そろそろ旅も終わりに近づいてる。