石田ショーキチ / slow starter circuit@yokohama club 24

huili2006-07-18


学校からタクシーをハコまで乗り付ける、というオトナ技を使って開演直前に滑り込む。思ったより混んでなくてちょっと肩すかし。センタより少しカミテのよい位置でゆったり見る(まあ、のんびり構えてたのは初めだけなんだけど)。

こないだのカシワ氏の話以来ずっと「自分を調律するためのなにか」というのが頭に引っかかっているのだけど、ワタクシのそれのひとつは石田氏の奏でる音楽ではなかろうか。「好き」とか「必要」とか「憧れ」とか「目標」とかいろいろ言葉を使っていたこともあるけど、今となってはどれもしっくりこない。あえて言うならずれてしまった自分をチューニングするための目印みたいなものかもしれない、と終演後に考えてみたり。

まだツアー序盤なので、中身についてはたたんでおきます。京都磔磔、行っちゃおうかなあ。誰か行かない or あっちで遊んでくれません?
ギターボーカル、ギター、ベースコーラス、ドラムなんてシンプルかつパワフルな編成で石田氏がうたうのを見るのは初めてだ、ということに2曲目あたりでふと気づいて驚いた。スクーデリア(スパイラルでさえも)にはよしやんがいたし、キャラメルのライヴでも難波さんが鍵盤を弾いていたわけで。流石にSummer Rainあたりは鳴っていないピアノの音が空耳で聞こえてしまうけど、思ったほど違和感もなく。どの曲もとてもシンプルでキレのいいものになってた。名曲はどれだけ削いでも輝くものなのね。

ギター氏(もじゃもじゃくん)はわりとがっつりとしたいなたいかんじのギタリスト。いままでは鍵盤だったフレーズもいろいろ引き取って弾き倒してた。Mirageのイントロは衝撃的。しかし太陽道路のイントロをムキになってギター二人で(しかもユニゾン!)で弾いてるのには爆笑。いっそ200milesとかやってほしい。

MIDLANDというバンドからいらしたベース氏(ガリガリくん)はバッキリしたベースを弾くのだなあというイメージ。とーべんさんはどんだけ暴れん坊なフレーズでもどこかエッジのまあるい音てイメージだったんだけど。荒っぽいわけじゃないけどバキバキしてる。Cryがもう全然違う雰囲気で面白かった。

ドラムはおなじみ堀くん。石田氏の愛息はまだ「の」がうまく言えなくて「ぶーくん」て呼ぶらしい(それはそれで違和感がない…)。今日もにっこにこで叩いているのでこっちもつられてにこにこ。こまかいところでいっぱい遊んでて、たのしそうだったなあ(一カ所今まで聞いたことのないかっこいいとこがあったんだけど忘れてしまった…ラスト前の上り坂のどこか)。

石田氏は最初こそ声が出てない?と感じたけど、数曲目からはすこーんとまっすぐ伸びやか。かー、この声好きだわ、ほんっとに。必要以上に毒づくMCもなく(おっさんくさいトークは健在)ほんとうに楽しそうに演ってるのを見てなんだかちょっとほっとする。特にメンバが若いわけでもないし(みんな同世代くらい?)音自体はがっしりと存在感があるのに、なんだかとても身軽に見えた。いいかんじ。

さて、やった曲はあってると思うけども、順番はどうも曖昧。どれくらい楽しんだかというと、アンコール終了後に飛んできたピックを「きゃー、こっち飛んできた!」と近隣のお客さんと奪い合うくらい(笑)。指先は掠れども手にはできず、でした。ちぇ。

霧雨 / Better Days / Day After Tomorrow / Mirage
Baby Baker Bittersweet / IT'S A NEW DAY. (新曲)/ BLACK BIRD(新曲)
水虎の涙 / My Oldest Number / Photograph ←12弦アコギゾーン
Summer Rain / 太陽道路 / Cry / Live+Drive ←夏のハイウェイゾーン
encore : Monkey Magic(Godaigo) / Jet(Wings)