目黒寄生虫館&浅草

じめじめとうっとうしい季節となりました。人にとってはうっとうしいかもしれませんが、線形動物、扁形動物 、舌形動物、鉤頭動物などにとってはうれしく心躍る季節となりました。

こんな書き出しのプリントがこっそり机上に置かれていた日にゃぁ行くしかない。生物センセイのお誘いに乗って目黒へ。午前中みっちり授業&冊子校正で死にそうになりながらも、予定通りに抜け出して出発。てくてく歩いて向かってみれば、層状以上に瀟洒なたてもの。もっとおどろおどろしい(西園寺病院@姑獲鳥の夏 みたいな)ものだと思っていたけど、ふつうのビルにきっちりデザインされた展示室構成でちょっと拍子抜け。

標本化された寄生虫たちをしみじみ眺める。ふうむ。ちいさく単純な割にこまかい造作がしっかりしててよい。特にそうめんだの食べられない、ってことはないなあ。あえて言えばアニサキスが予想以上に身近なことにゾゾゾとしたくらいか。ごく特殊な分野ながら、ただしく正統な展示構成なのでかなり勉強になります。無料だし(募金はしてきました)ぜひ一度、というかんじ。

「夕食は中間宿主料理を心ゆくまで堪能しつつ、寄生虫についての意見を述べ合う」というテーマ設定だったので、浅草へ。予約の時間まですこし時間があいたので浅草寺へ。仲見世を煎餅かじりながらぶらつく。日本語よりも他言語のほうが多く聞こえる気がするな…。お詣りをして、引いたみくじは小吉。

なんのきまぐれか花やしきへ。「あのしゅーっとのぼるヤツ乗りたい!」と。しかし道すがらの射的で熱狂。ピカチュウだのミニカーだのシャボンだのを撃ち落とす。うむ、このレベルならまだまだ行けるな。そしてスペースショットへ。おそらく一番人気アトラクションなのに、まったく並んでないことに動揺しつつも発射。…うわあ、シートから体がふうと浮き上がるのがたまらない。晴れてたら結構遠くまで望めそう。フリーチケットだったら連発もアリだったなー。

さんざ遊んでお腹を空かせたところで、駒形どぜうへ。うわあ、いいたたずまい!どぜう鍋をみて「わあ、中間宿主がいっぱい!」と騒ぐわたくしども。個室でよかった…。炭火の鉢の上に鉄皿。いちまいに20匹ばかり煮えている(これで一人前)。たっぷりの葱であつあつをいただけるように、みんなでひと皿ずつ片づけていくスタイル。絶妙のタイミングで次の皿を出してくれるので小気味よい。こーれは美味しいよ!

お通し、どぜう鍋、蒲焼、柳川、どぜう汁、漬け物、ごはん、デザート、お酒は少し。50匹はいただきましたかね。どうも生臭いようなイメージがあったんだけど、しっかり下ごしらえをして味付けるとこんなにうるわしいのねー。好きなモノがまた増えました。しかもまるっとご馳走していただいて恐縮至極。つ、次からはきちんとお支払いします…。

土曜が仕事でもめげずに遊びに行こう!と決意を固めて解散。充実したいちにちでしたよ。