土曜日と日曜日

何でもできるような気がして目を覚ますとき
窓越しにきこえる朝もやの音さ たぶん今日は日曜の朝

サニーデイサービス


アスファルトに積もった雪をかく音で目が覚める。窓の外はやたら明るくて、見上げれば雪あけのきれいな青空。空気はひえびえとしているけど、気分が良いので窓を開け放って掃除洗濯。お日さまの暖かさってほんとうに偉大だわ。

洗濯の合間にひのまるラグに寝そべって本を読む。コーヒーを淹れて、蜜柑なんか剥きつつ。ふと仕事の事を思いだしてメモしたりしつつも、おおむね平穏な時間。待ち合わせの当てがはずれて待ちぼうけを食ってるひとから電話が来て、ちょいとその辺までお茶に出かけてみたり。

日も落ちた頃にこれから買い出しして行くよ、と電話が来たので、はい了解と応えて読書に戻る。ふすまの開く音に驚いて振り返ると買い物袋をさげた氏が登場。心底驚いた顔をしていたら「ノックしてもドアを開けても上がってきてもそうっと覗いても気づかないのは不用心すぎる」と怒られる。えーと、それはぜんぶニシノくんのせいだから!

晩ご飯をつくってくださるというので、続きを読みつつ見守る。ひとが料理をしているのを見るのは昔から好きで、実家ではカウンタキッチンのこっち側に座って、包丁さばきなんかを飽きもせず眺めていたものでした。今の家はカウンタはおろか、棚のせいでコンロの前に正対できないようなキッチンなので、猫背気味の背中くらいしか見るものはないんだけど。

できあがったのは予想以上にしっかりしたお献立で動揺。酒呑みはこういう感じの料理をするのねー(ワタクシは酒呑みよりも米喰い)。笑点のない食卓を嘆きつつも、大変おいしくいただく。テレビアンテナの不具合、いい加減大家さんに連絡をしないと初期不良扱いしてもらえなくなるよなあ。どうも面倒がってしまっていかんいかん。

夜更けにふと目を覚ますと部屋ぜんたいがものすごく低温になっていて、あたたかな布団の中からも熱を奪ってゆきそうなくらい。こりゃあいかん、とずり落ちた毛布を引っ張り上げて、エアコンをちょっとだけつけて寝なおす。きっとあれがひょうてんかのひえこみ、ってやつだ。くわばらくわばら。