bus to finsbury

今日の行程:11:45集合 → 11:53新横浜出発 → お昼は駅弁 → 曼殊院 → 唐長(修学院)→ ホテルにチェックイン → 河原町放浪 → こま井亭で近江牛すき焼き


この三日間を楽しみに地獄の師走(走るっていうか、もう飛び回ってた)をやり遂げた、といっても過言ではないくらい。紅葉の季節からいきたくてしょうがなかったので、年末にむりやり時間をひねり出してゴー。「そうだ、京都行こう」なんてくらい簡単に行ければいいんだけどねえ。
しょっぱなから遅刻でドキドキ(ぷらっとなので乗車変更できない)。新幹線のなかで飲んだビールにあっさりやられる。350mlひと缶でふらっふらってどういうことよ。高速移動中に飲むのはいかんのかしら。ぽーっとした頭で降り立つ京都駅、吹き付ける冬風ですっかり目を覚ます。うひょ。とはいえいてもたってもいられないほどではないなあ。そらはすっかり晴れ渡っているし、この天気がずっと続けばいい(雪も期待しているのだけど)。

新幹線の中で出町ふたばが定休日であることに気づいたので(なんて慧眼!)地下鉄でまっすぐ松ヶ崎へ。てくてく東に向かって修学院。唐長からどんどん下っていくつもりだったのだけど、思ったよりいい時間になってしまったので、さきに曼殊院 へ。静かだなあ。古い寺の静けさって他に似たものがない。完全なる静寂ではなくてむしろトリなんかがずいぶんと騒がしいのだけど、それでも心持ちがすうっと静まる感じ。広々とした空間はあまりにも冷えきっていて震えたけども。

適当に見当をつけながら歩いて唐長へ。ひと筋ずれただけでぴったり到着。…うぎゃあああああああ!曼殊院に先に行っておいて本当によかった。うつくしいグラデーションを描いてディスプレイされたポストカードに圧倒。色味の美しさはもとより、文様のモダンさに圧倒される。600年前からこれかよ!お店丸ごと買いたいくらいだったけど、この便箋が活きるようなお手紙はまだまだ書けますまい、と自制。飾り物用に何枚か便箋と葉書を買う。ぜひともまた来たい。

寺社の類いは17:00には終わってしまうので詩仙堂にはたどり着けず。夕食にはまだ時間があるね、と恵文社へ。いく度に「ああ、この本屋が自分の街にあったら!」としみじみ思う。いつものように本ではなく、黒猫のスタンプと月光荘クロッキーを買う(これも銀座で買えよ、って話ですが)。

ホテルはウェスティン都ホテル。こんなにロビーが広くてフロアの広いホテル久しぶりだよ…。チェックインしてひとやすみ。行く前に電話した方がいいかな?と思いつつもあれだけ広いなら平気でしょ、との事で、手ぶらでぷらぷら散歩気分で 南禅寺順正 へ。このへんは湯豆腐の激戦区なんだってねえ、ああ、たしかにいっぱいお店があらあ…ええと、一番奥のお店が暗いですよ?なんだよその中途半端な休みは…。年明けまでまるっとやすみならまだあきらめもつくものの。とほほほほ。悲しみのあまり もうどこでもいいぜ、とやさぐれて河原町方面へ。

市役所の裏手にある、ナチュラルで良い感じでお魚がおいしい(らしい)川ともは予約でいっぱい。そうか、仕事納めだもんね…(もはやあまりショックも受けない)。途中の店に気を奪われながらも、最後の期待を込めてこま井亭へ。あ、空いてるよう!近江牛がわたくしを呼んでるヨ!

せっかく関西にいるので、割り下なしのすき焼きをいただく。材料が運ばれてきたときに「え、作れない…」と慌てたけど、おかみさんがしっかり脇についてくれて、てきぱきと支度をしてくれるので安心。あまりにおいしいのであっというまにご飯までたどり着いてしまった。全然呑む気分にもならずに乾杯のビールだけ(こういうところがワタクシは酒飲みでない、という証拠)。にやにや笑いがまったく止まらない。割り下なしすきやき、はマスターしたいなあ。これに及ぶレベルのニクは到底手にできないだろうけど。

efishでコーヒーでも、と思ったけど三条じゃなくて五条なのね。すっかり勘違いしてた。先斗町で呑み直してしまうのもなんだかもったいなくて、明日の作戦会議をすべくワインとチーズを買ってホテルに戻る。一本綺麗に空けて、明日の夜はきちんと予約を取る、ということだけ決めて終了。