大アンコールワット展&横浜トリエンナーレ


7年越しの友人と横浜をぷらぷら。おそらくこれまでに合計30分も会ってないと思うんだけど、どうにも他人じゃないかんじのする素敵なかたでした。

昼過ぎに待ち合わせてそごうのアンコールワット展へ。「作品保護のため照度を落としています」といつものお断りがあったけど、実際現地では雨ざらしだったりもするそうでちょっとニヤニヤ。クメール文化に触れたのは初めてに近いと思うのだけど、精緻なようでざっくりした感じがわりと好きだなー。こんな綺麗なハコで見るんじゃなくて現地でスコールにでも降られながらだと全然違うたたずまいなんだろうけども。

中村屋でランチ。いちど腰を落ち着けたら、ついつい話し込んでしまってすごい時間。トリエンナーレがっ!会場に着いたことにはすっかり夕方の空気になってしまって、あわあわしながら入場。前回より規模が縮小された、とは聞いていたけど倉庫4つぶち抜いて使ってるのでかなりのもの。気になる作品だけ足を止めるというかんじになってしまった。残念。

そのなかで一番スッと来たのは「天使探知機」という作品。ひらたくいえばただの音感センサ+電球なのだけど。フランスでは会話がとぎれた瞬間の沈黙を「今、天使が通った」と言い回すらしい。それを具現化しようとした作品なのだけど、暗い部屋の中で見ず知らずのひとびとが息を詰めて探知機に注目する姿はなんともいい。静寂が閾値に達してふうわりと光り出したときに、ある人がぱちんと指を鳴らす(もちろん天使はいなくなる)。彼女にたしなめられながらも、まわりからはくすくすと笑い声。そう、みんなそれがやりたかったんだよ、実は。ちょっとしたアクシデントのおかげで、独特な親密さが生まれたのがよかった。

時間があったらもう一回行きたいなあ。こんなに近くで、こんなに会期があったのに!じっくり見たらまだまだ素敵なものに出会えそうなんだけどなあ。閉場を知らせる放送に急かされて会場を後にする。

夜はmixiのあるコミュニティで話題になった「チョットBARショウキチ」というお店で呑む(どこのコミュニティかは推して知るべし)。まあ、わりとふつうの海鮮居酒屋だったけど、なにせ盛りが良い。しめさば頼んだら半身まるっと出てきたし。日本酒もふつうの値段だ、と思ったら1.5合だし。駅からも近いので、大人数でわいわいやるのが良いと思います(ふたりだとおなかいっぱいで死にそう)。高校卒業祝&成人祝&大学卒業祝&就職祝 をすべて重ねた数時間。ようようしゃべり倒しました。