自分の仕事をつくる / 西村 佳哲

'_' ko-0 | Probe!!! にあった紹介文を読んでワンクリック.そういえば…と思って自分のアソシエイトレポート見てみたら累積の報酬580円.お買いあげ頂いた みなさんありがとう.まだまだ最低支払金額には届かないけど….

とにかくまえがきだけ,立ち読みでも良いから読んで欲しい本.このまえがきはわたくしの名文ランキング3位くらいには入ります.無礼を承知でちょっとだけ引かせてもらう.ごめんなさい,ちょっとだけ.スティル・ライフ / 池澤夏樹 の冒頭部分を少し思い出したりもして.こういう心持ちを多くの人が持つようになれば 確かに世の中は変わる.


結果としての仕事に働き方の名実が含まれるのなら,「働き方」が変わる事から,世界が変わる可能性もあるのではないか.この世界はひとりひとりの小さな「仕事」の累積なのだから,世界が変わる方法はどこか余所ではなく,じつはひとりひとりの手元にある.

ほかに気になったキーワードを挙げておくと….

  • 触覚の有効性と暗黙知
  • ハイ・コンテクストな仲間 by GRV伊藤氏
  • 働く場所と環境と余分(と見られがちな)な時間
  • 場を共有すること
  • モノは手段であって売りたいのは気持ち
  • komaruさんとこ にはきちんと流れに沿ったガイドがありますのでぜひ.

かつては漠然とクリエイタを目指していたわたくしでありますが,考えようによっては教師は最強のクリエイタかもしれないな.もちろん子どもは教師のみが育てるものではないけど.家庭だけでもないし.ああ,昨日読んだミーム論をまだすこし引きずっているかんじ.

そういえばこの本には佐藤雅彦氏も登場するのですが,あらためて思い返すとやはりグレイトな講義だったなあ.あたまのやわいうちに受けてよかった.彼の要素還元的なやり方は少なからず 今の自分に影響を与えているはず.高校の情報科はパソコンの操作を教える教科だと勘違いされがちで,現実に教員のスキル不足でそういう実践しかされてない という悲しい面があるんだけど本来は雅彦氏の「作り方を作る」にとても近い目標を持った科目であって,固定された知識ではなく もっと根元的なことを教えるものだから.

なんだかどんどん脱線してきて本の感想ではなくなってしまった.最近こういうお題目っぽいことばかり考えているのは,やっぱり春からの生活に不安を抱いてるからかも知れないな.ま,しょうがない.