東北郷土料理と地酒 なまはげ 六本木店

「六本木でなまはげに会う」って字面だけ見るとかなりストレンジな出来事ですが、この日の集まりはまさにそれがメインでした。なまはげガールのお誘いに乗って、美味しい東北料理となまはげに叱られに集合。場所が六本木っていうのがなんとも、まあ。彼女の数々のなまはげ武勇伝を聞きながらごはん。比内地鶏もきりたんぽもはたはたも秋田だもんなー。どれもシンプルで美味しい。あ、いぶりがっこにチーズ乗せたのがとても美味しかった。こんどまねする。

遅刻組&突然呼び出され組が到着した頃になまはげ登場。音響と照明にすっかり持っていかれた。テーブルのむこうがわは楽しそうに写真撮ってるけど、これ、結構ドキドキするぜ?「わりごはいねがー、なまけものはいねがー?」「ちゃんと働いてからご飯食べに来ました!」とか返事する始末。いやー、すごい。あれが生活の中に息づいてる秋田すごい。

しかしこの日一番驚いたのは、関東(及び以西)出身の人たちは、秋田弁がまったく聞き取れないという事実。いや、たしかになまってるけど日本語に聞こえないなんてことないだろと思うんだけど、そうではないみたい。「むしろハングルに聞こえる」て。大学の時に神戸で上方落語を訊いた時に、オンタイムで笑えなかった事をふと思い出した。まあ、これは落語的マナーの問題もあるだろうけど。日本全国の人が移動し始めた時代の「標準語」って、本当にことばを標準化するためのルールだったのかもしれないな(てきとうなことを言いました)。

なまはげが退散したあとに、きりたんぽ鍋をオーダーするというくいしんぼぶりを発揮した結果、軽やかに最寄り/ほぼ寄りの終電を逃す。日本酒が美味しいのが悪い。しょうがない。

Rock The On Wall at 渋谷ギャラリー・ルデコ

THE JETZEJOHNSONの前作までのアートディレクションを務めていた、PERMANENT ART DESIGNがポスター展をやるというので渋谷まで出かける。ピロウズのほとんどを手がけているというのは事前に知っていたのだけど、会場に展示されているCD/DVDを見て「これもか!」「それもか!」と驚かされた。フーバーオーバーなんてちょっと意外な気もしたけど、言われてみると確かに共通するトーンがあるかもな、と思える不思議。音だけに惹かれて手にしてるはずのアートワークが、共通項をもってるってうれしい。

あと、商用じゃなくて今回のためにつくられたポスター作品がどれも素晴らしかった。すごくアーティストの人となりとか、バンドの雰囲気が「よく伝わる」ものになってる。普段目にしてるものだって十分その役割を果たしてると思うんだけど、こうやって自由に表現されているものがこうも見え方が違うと、商用デザインって大変な制約のもとに生まれてるのかもしれないと感じた。ジェッジ藤戸氏のポートレイトは、彼のイメージがよく表現されてるすてきな作品だった。生身とデジタルと、真実と虚構の間をうろついてる感じの。ロック以外になんにも信じてなさそうなピロウズさわお氏のもよかった。ああいうポスター、飾りたいな。