THE JETZEJOHNSON at 下北沢CLUB QUE

今ツアー中二度目のワンマン。もはや実家に帰ってきたようにくつろげるCLUB QUEも、ひとたびオープンすればぎゅうぎゅう詰め。そらそうだ、前回ワンマンUNIT・前々回LIQUIDなんだから、QUEで落ち着いてちゃいかんのだ。

ちょっとどうしちゃったのと思うくらい、新旧とりまぜたセットリストに驚愕。そして、いわゆる「かつての名曲」が強く誰かを想うばかりに残酷な曲ばかりなことに気がついて動揺。いや、今まで気づいてなかったわけじゃないんだけど、近作で歌われる力強さやポジティヴさとはあまりにもかけ離れてて驚いた。やー、痛い(自分の胸が)。

しかし総じてすばらしいライヴでした。まだ3回目とは言え、サポート各氏には三者三様のうまさと個性があるし(最近ジュンのはっちゃけぶりがすごい。ドラムってあんなに前に出るパートだっけか)、回を重ねることによって「サポートメンバの集まり」から「ひとまとまりのバンド」になりつつある。特にベースの響さんとジュンがいい感じになってる気がする。

ただひとつ苦言を呈するなら、今の構成があまりにも「いいロックバンド」たらんとしていること。藤戸氏ひとりになって活動形態が自由になったせいなのだろうけど、ちょっと振り過ぎじゃないか。ロックとエレクトロを分かつ境界線上を全力で走り抜ける、希有なバランス感覚をもつステージングこそが、わたくしがジェッジを愛する一番の理由だったから、この変化は正直なところ、少し寂しい。あの"Dancetek"でさえ、同期モノの印象が薄くなってバンド然としたサウンドに変わってきてる。とは言え「ロックに振れてる」サウンドが決して悪くないのが悩ましいところ。むう。

先日からsoundcloudでフロアミックスの音源が公開されていて、それもそれで素晴らしいのは言うまでもないのだけど、「ひとりでエレクトロ、バンドでロック」っていうんなら、それはちょっともったいないぜ、藤戸さん。頼むよ。

Tomorrow / マーヴェラス・チアー(Rebuild VERSION)/ RIDHAM AR / Clearmind / HEADLINER OF THE YEAR // Last Entertainer says Right here, Right now / 月光(Rebuild VERSION)/ Terminal Breakdown / 02mixedLOUDER / Fury // for the Right Time / 陽のあたる場所へ / DIVA / Betty(Rebuild VERSION)/ Quadra / Dancetek / CONTINUE?

en: Battle of Dusseldolf / ただ走り行くその先に(アルバム未発表)