THE JETZEJOHNSON at Shibuya AX

「それでもどうにか ぼくらはいきてく」

ザ・ジェッジジョンソン五ヶ月ぶりのライブは、ジャンルごちゃまぜの4バンド公録イベント、普段見慣れないサイズの渋谷AX。それでもやっぱりジェッジジェッジだった。音源の精緻さをかるく超えていくステージが彼らの一番の魅力なんだ。何度でも口を酸っぱくしていう、音が気になるひとはライヴにおいで!

とは言え、この日のライブはメンバーのテンションも新曲を含めた楽曲の並びも、まだ肩馴らしというかリハビリという雰囲気も拭えず。なんだかちょっと照れくさいようなかんじ。

ああ、しかし、先日リリースされたシングル"Tomorrow"の ライブ化けぶりは想像以上だった。音源ではあんなにすましてキュートなポップソングの顔してたくせに、からだの真ん中からえぐりとって持っていかれるようなリズム隊のグルーヴ感に心底驚く。そして、明らかに発声からして変わったヴォーカルでニっと笑う。なによ、その、ちょっと"r"巻いてる甘えた声。

もはや鉄板ともいうべきキラーチューンの"Dancetek"を、さらにごりっごりにリアレンジしてる性悪さも気にいった。そうやって、確立したものをなんでも壊して組み直していくの、ホントお似合いだ。でも、メロディラインの低音域にだけヴォコーダ処理かけるのは正直ちょっと落ち着かない。

タワレコ特典でデモトラックが配布された"Fury"が素晴らしかった。サウンドがどの方向に舵を切っても、連綿と受けつがれている低く地を這うようなダンスチューン。アルバムリリース後のセットリストはこれが真ん中に据えられるような気さえする。楽しみだ。で、あっという間の"CONTINUE?"。12WIRES以降、ずっとこの曲がラストなので、楽しさと共にちょっと寂しさを感じさせる曲になってきちゃった。まあ拳振り上げて「アーユーコンティニュー?」って叫ばされるわけだけが。なんてひどい曲!

合間のMCでなかたんがさらりと7/17UNITワンマンを発表。ここがツアー初日となって全国を回るよう。ああ、ちょうど夏休みのシーズンだねえ。楽しみ!