聴いた風な流行りにまぎれて

おとなになってから知りあった音楽ともだちのなかで、「じつはチャゲアスがすきだ」という人は案外おおい。この「じつは」というのがくせもので、「どんな音楽好きなの?」と問うたときに、最初から「チャゲアス」というひとはほとんどいない。ひとしきりバンドの名前が出て、ふとした折りに誰かが「オレ、実はチャゲアスが好きだったんだよねー」と言い出すと、ボロボロと出てくる「ぼく/わたしとチャゲアス」の思い出たち。初めて行ったライヴが彼らものだったり、きょうだいがすごく好きでふたりでハモりの練習してたり、スーパーベストIIの無敵ぶりを熱く語ったり。同世代から30代いっぱいくらいまでにとって、避けて通れない音だったんだなあとしみじみおもう。

あれこれ難癖つけてみたものの結局買ってしまったASKAソロを延々と聴いてる今日この頃。ドはまりしてた頃から20年近く(!)経って、たくさん他の音楽も聴いたけど、彼のメロディって耳で聴くより声に出す方が何倍も心地よいということに気がついた。歌詞が完全に頭に入ってるから「言葉を発する」って意識がなくても、楽器鳴らすみたいに歌えるのが楽しい。ピアノもギターも中途半端な自分にとって、これはうれしい感覚。

そんなわけで、旧譜も含めて日々部屋で熱唱してます。いまんとこご近所から殴り込まれたりはしてない。

あたらしいLOVE SONG、ラフなアレンジでいいです。PV謎過ぎるけど。そして「君は思うよりも 僕は君が好き」って真実すぎてちょっと震える。しょーがくせいには解んなかったっつーのなー。

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