平日ぶらり旅。

入試あけの代休、ぶらぶらと都内を歩く。休日は混みあうと聞いた『メディア芸術祭』と、旧フランス大使館の『No Man's Land』を目的地にしながら、丸一日のふらり旅。

メディア芸術祭では、むかしBankARTで震えるような感動をしたベアリング・グロッケンに再会できたのが本当に嬉しかった。あの騒がしい環境下で、あの繊細な実演はちょっとかわいそうだなあと思いながらも、ぐっと洗練されたルックスと変わらぬ精緻な演奏にうっとり。たまたまいらした作者の川瀬氏ともお話ができた!ものすごくエネルギッシュで熱いひとでした。Popluascapeの話もできたし、お会いできて良かった。

お昼は教えてもらったカフェでぼんやり。六本木ヒルズ直下にこんなにぼーっとできる静かなお店があるとは思わなかった。ブレンドにブランチセットで500+200円ってかなりお安い。マスターも気さくですてき。

麻布十番を抜けて、飯倉のJCT地下に架かる橋にうっとりしてから旧フランス大使館へ。なんていうか、メガ文化祭って感じだった…。好きな作品もいくつかあったけれど、それ以上に跡形もなく形を変えられている建物のすがたに少し胸が痛んだ。「取り壊される前の」企画だから(そもそも大使館に来る用事なんてないのだ)許容するべきものなんだろうけども。むーん。

ナディッフのギャラリーと、ついでに写真美術館でも見に行こうかと思っていたら、育児中の友達のうちが近いことを旦那さんに教えてもらったので急きょ襲撃。3ヶ月ちょっとのイケメンにすっかり篭絡されてきた。しかしいくつになっても自分が子育てすることに対する想像力が働かなくて困るわ…。

最終的に、目黒でお仕事してたひとを引っ張り出して、終電までのんで帰る。結局、一日中Twitterの向こう側に行く先を決めてもらったような一日だった。もちろん何かを問いかけて返事してくれるのは個々の「誰か」なんだけど、総体として、すごく気のきいた執事でもいるような感じだった。ツールのすごさと、ヒトのすごさの両方を思い知る結果に。「リアルタイム・ウェブ」ってこういうことなんだな。