Leno at 渋谷Kinoto


二週ぶりのレノ。なーんかこう、もう一息物足りないかんじ。明らかなマイナスが見えたわけじゃないんだけど、だから余計に気にかかる。見るこっち側のテンションが低めだったからってのもあるのかなあ。ライヴ中はステージもフロアもすごーくいい顔してたので、乗り切れなかった自分が残念。ま、こんな時もあるのか。

石田プロデュースで制作されたものの、諸般の事情で世に出ることのなかった「カナリヤ」という曲がとても素敵だった。完璧なる美メロ歌もの。この日のライヴで初めて聴いたのに、三日経ってもメロディをくちづさめるくらいキャッチーで驚いた。一年付き合ってもまだ大政の引き出しの広さがわかんないや。
このイベント、2月に一度見たWONDER DRIVEというバンドのレコ発だったんだけど、このバンドがすっごく不思議で。ものすごく90年代の歌謡曲ロックのにおいがする。ビーグラム系とでもいうか。WANDSとかT-BOLANとか。確かに歌声が似てる気もするんだけど、前回のライヴで一度聴いただけの曲が「この曲、中2の夏にすっげえ繰り返して聴いたんだよね…」と捏造された記憶とともに懐かしく感じられるというミステリ。マジで。

同世代のみなさまにはこの感覚わかってもらえるんじゃないだろうか。「スラムダンクのエンディングだった」って言ったらたぶんうなずける。すっかり好きになって音源も買って来てしまった。謎。