OCEANLANE "CROSSROAD" tour final at 赤坂BLITZ

Some day I'll be the one that shines on you!

OCEANLANE / Shine One Me

2月から続くロングツアー、最後を飾るワンマン公演に行ってきました。決して「老成」じゃなく、若くして脂の乗ったバンドってこういう気持ち良さがあるのだなあ。いい風の吹いているライヴを見るのはとても心地よい。今日は二階席をいただいたのですが、いやあ、やっぱりまだ無理だわ。3曲目終わりのMCで階段駆け下りてフロアに飛び出しちゃいました。

思ってたよりもお客さんがおとなしい、というか行儀がいいのにちょっと驚いた。フロントエリアでも適切な間隔が保たれてる。もっと若いロックキッズがてんこもりでラッシュ＆ラッシュな感じかと思ってたんだけど、意外と年齢層が高いのよね。みんな、それぞれの楽しみ方で盛り上がってる感じ。ちょっと不思議。
洋楽的なセンスとか、ネイティヴばりの発音に着目される事が多いけれど、このバンドの一番の魅力はやっぱりhajimeくんの声なんじゃないかと思う（各所から異論はあるかと思いますが）。ものすごく通りがよくて、情熱も憂いも愛情も全部込められてる声。keyくんの声はコーラスでこそ映えるかんじ（それはそれでとても大事）。ベースのホリコが加わるとさらに力強いハーモニーとして響く。

全体的に「ツアー回って来た」感がたっっぷり漂っていた。バンドの4人の結束というか、数をこなして来た自信というか。もともと安定感のある演奏だけど、見ててホント安心して幸せになる。お客さんもなんていうか「わかってる」感じだしね。ステージとフロアがものすごく相思相愛な雰囲気を漂わせてました。

そんな雰囲気もあってか、ステージ上だけじゃなくてフロアまでを一気に照らす真っ白な照明が随所で使われていたのが印象深い。"Walk Along"とか"Shine On Me"とか、もうそのまま昇天しそうだった。ダブルアンコールまであっという間の二時間強。楽しかったなー。

まあ、ところどころ音づくりのバランスが悪いなあって思ったり、バンドの生音と弦楽器のトラックが乖離してんなーと思ったり、エレキギターの音はふたりとも思いっきり「オーシャンの音」なのに、エレアコに持ち替えた途端あまりにもじゃりじゃりした音で（ふたりとも！）それがちょっと悲しかったりしたんだけど。全体の多幸感に比べたら些末な話。

終演後、すきっぱらにヒューガルデンなんて吞んだのであっという間に酔う。わいわいといらん話で盛り上がっていたら、あっという間に終電間近。赤坂見附はやたら路線が多くて慌てるわ（銀座線、渋谷向きに乗ってたら帰れなくなるところだった…）。