月とナイフ

「ぼくの言葉が足りないのなら、胸をナイフで裂いてえぐりだしてもいい」

いろいろと思い悩みつつ、冷えた空気に浮かんだ満月を見てしまったが最後。シカオちゃんのかすれた歌声があたまを埋め尽くす(ここ数年、なにか逡巡するときははいつもそうだ)。秋の満月は美しいけど、どこか切なくて胸が痛い。