026/100 いつか記憶からこぼれおちるとしても

いつか記憶からこぼれおちるとしても (朝日文庫)

いつか記憶からこぼれおちるとしても (朝日文庫)

突然はいる自習監督の時に、こういう本を読んでいるとなんだか妙な気分。いつもは教えていないクラスで、カリカリと課題を解く姿を見ながら(そういうところ、うちの生徒は結構真面目なのです)物語の中の女子高生たちと、目の前の子たちと、自分が高校生だった時のことを重ね合わせる。たとえば重松清なんかの生々しいリアルとは正反対なんだけど、これはこれで些細な日常を的確に描いている実感がする。