北欧モダン デザイン&クラフト at オペラシティアートギャラリー


北欧諸国のプロダクトと、その思想をまとめた展示。夏は日が沈む事もなく、冬は闇に閉ざされる。厳しい寒さの中で育まれた家具はとてもていねいで、機能とうつくしさの両面を兼ね備える。プロダクトの魅力はもとより、地域としても一度は行ってみたいところなので、結構わくわくしていったのですが。

たくさんの作品を展示しようとするあまりか、動線のつくりかた・解説の配置と、作品の配置がしっくりと行っていないように思えたのがもったいない。前半の作家別のコーナーはとてもまとまってよかったのだけど、そこからはちょっとごちゃごちゃ。ある作家の解説が書かれたおっきなタペストリーの真下にその代表作がなかったり、多数の作家プロダクトをごさっと展示してしまって、なにがなんだかわからなかったり。

たとえば「アアルトとかヤコブセンのプロトタイプが見られるだけで幸せ!」っていう人ならば楽しめたのだろうけど、ちょっと興味があっていろいろ学びたいな、と思うくらいのひと(わたしのことです)には、テキストの頭でっかちなかんじも含めてなんだかもどかしい。夏のル・コルビジェ展@森美術館は「よくわかんないけど知りたい」って気持ちをすごく満たしてくれたので、ちょっと残念です。せっかくグルーヴィジョンズアートディレクションしてるのに。もったいない。

http://www.operacity.jp/ag/exh88/