Happy Xmas vol.1at 高円寺Showboat


クリスマスはニューインディアンデスロックと一緒に、なあんて思っていたら、山田稔明from GOMES THE HITMANの弾き語りだの、元クリンゴンのDr.丸尾氏の新バンドであるナタリーズ・サンが共演で、ちょっとしたプレゼントみたいな企画でした。 まるおさん、素敵な企画をありがとう!

山田さんがうたうのを見るのは、かれこれ3年ぶりで、そろそろ還暦を迎えようとするrippleのレコ発インストアぶり。まったく変わらない歌声になんだかほっとする。はじめて聴いた「hanalee」という曲が本当にすばらしかった。「ハナリー」はPeter, Paul and Maryの「Puff The Magic Dragon」に出てくるおとぎの国。

親が高校の学祭でPPMコピーバンドをやった、という伝説(もはや伝説だ)がある家に育ったので、ちいさな頃から馴染んだ世界から生まれた曲ってだけで3000点。「音楽で耳を塞いで活字の海に沈む(大意)」という歌いだしの1フレーズで倍率ドン。「ふわり、ゆらり、ハナリー」というリプライズでさらに倍。来年には音源として聴けるようなので、楽しみです。完璧な魔法がかかってる曲だ。あ、山田さんがちゃんと「インディアンデスロック」というプロレス技について解説してくれてたのが笑えました。全6曲正味30分、ステキなプレゼントでした。

タリーズ・サンもよいバンドだった。ちょっといなたい、懐かしいにおいのするサウンド。3ピースなのにコーラスのハーモニーがとても厚い。まるおさんはあいかわらずちょう笑顔でドラムを奏で、うたう。まだ音源もないバンドなので、またどこかでライヴを見たい。ていうか音源が欲しい。

で、われらが壮年ロックバンド(とか言ったら怒られるだろうか、いや怒るまい)デスロックは、ここしばらくで一番のテンションだったんじゃないかしら。煽って、吠えて、ぶっとばしてあっという間の10曲。「バカみたいだ」はやっぱりバカみたいに楽しい。やっほう。気がついたら、セットがほとんど未発売の曲ばっかりになってるのねー。来年にはまた新作がでるみたいなので、こちらも楽しみ。

終演後は懐かしい人からこないだぶりの人まで、知った顔がやたらたくさんいて、たくさんおしゃべりしてごあいさつして。先日はお世話さまでした、というはなしから、きちんと名乗ったこともなかったのに「久々に見た顔だと思ってたんですよ!」と言ってもらえて小躍りしたり。しかし、三年ぶりなのに、開口一番「この不良教師!」て言われるのは心外です!もう冬休みなんです!何度も何度も「良いお年を」と口にして、おいとまする。いい言葉だな。