orbital period / bump of chicken


バンプを好きで、よかった」…いや、ちょっと語弊があるな。正確を期して正直にいうなら、「バンプを好きだったことがあって、よかった」。婉曲ないいかただけど、そういうかんじ。

FLAME VEINでぱちっと来てライヴに行きだして、LAMPで血相を変えて、THE LIVING DEADに涙して、 jupiterにじわりとしていたのに。何が変わったのか、変わってないのか、今となってはよくわからないのだけど、周囲の加熱っぷりに引くように距離を置き始めて、ユグドラシルはまわりにずいぶん持ってる人が増えたので友だちに借りた。その後のシングルは買ってない。最後にライヴを見たのは「新曲やります、メロディフラッグ」といった郡山HIP SHOT。もう5年も前か。

そんなわけで、ここしばらくバンプはすっかり横目で眺める存在だったのだけど、メーデーがやたら耳に残っていたのと、ふところ具合が暖かいせいもあってつい新譜を手にする。ブックレット「星の鳥」の最後のページにたどり着く頃にぼろぼろ泣いた。そうだなあ、こういう正義感と確固とした意思をもったリリカルさが大好きだったんだよなあ。ずっと見慣れていたものが「星の鳥」だったなんて、美しいじゃない。音はまだちらりとしか聴いてないけど、たぶん、大好きになるはずです。うん。

ヨーダのストラップにこのピンバッヂをつけて、下北沢を走り回っていたハタチの頃をふと思い出したり、今を思って笑ったり。明日は赤白しましまのマフラーで出勤するかな。