031/100 渋松対談Z

定本渋松対談・復刻版

定本渋松対談・復刻版

40過ぎてからのロック

40過ぎてからのロック

渋松対談Z

渋松対談Z

ひさびさに行った吉祥寺・百年で、渋谷モノがひと揃い並んでいたので捕獲。ここの書架はうちの本棚を10倍に膨らませたような品揃えなので「買ってくる」というより「持ってくる」イメージなのよね。いや、ちゃんとお金は払ってますけど。

Rockin' on読者にはおなじみの渋谷陽一×松村雄策対談集。Exhivision でやってる対談企画のルーツはここにあるのです。…なんて言ってみたけれど、わたくし本誌で渋松を読んだ記憶はほとんどない。むしろ 場末のクロストーク@ROJ 育ちなんだよな。だって、このひとたち1976年からこれやってんだもの!生まれてないよ!

ごく初期をまとめた「定本」のカタさと青さが面白くてしかたない。今とはずいぶん趣きの違う音楽業界の姿も垣間見えて興味深い。「CBSの視聴室で聴いた時はアンプがソニーだったんでギラギラした音になってて良くなかったな」なんて、今のご時世絶対に聴けない評だもんな。

当時のRockin' onを一冊だけ持ってるんだけど(1980/10月号、生まれた月!)当月リリース予定の洋盤が全部品番付きで載ってて驚いた。50枚くらい?来日公演の日程も全部載ってるし。海の向こうで生まれたばかりのバンドの音さえ届くような、今の状況と比べるとあまりにも濃密だよなあ、と思ったり。どっちがいいとか悪いとかではなくて。

しかし、彼らの人となりを知らない(渋谷氏にしたって、評論家とかDJというよりロキノン社長、ってイメージしかないもん)のに、ここまでヨタ話で楽しめる対談ってすごい。憧れます。