劇団四季"CATS"@キャッツシアター

huili2007-06-15


舞台装置、キャスト、演出、ダンス、音楽、劇場にいたるまで、すべてが超一流でした。確かにあのセットは専用劇場でないとできないだろうし、20年もの間、各地で公演を続けるという作品の体力もものすごい。ステージ脇、セットと一帯になっているジェリクル・シートだったので、背後にいきなりキャッツが現れたり、目を合わせて笑いかけてくれたり、カーテンコールで握手をしたり。本当に「人を楽しませる」ことをとことん考えて作られているのだなあ、と感心。

ただ、物語性はとても希薄なので(なんて言ったら怒られるかな)終演後にざっくり心に残るようなものではなかったなあ。非常に客席との距離は近くて、実際にお客さんに語りかけるようなシーンもあるのだけど。あらゆることが完璧すぎて魔法がかからない、とでもいうか。んー。ジーザス・クライスト=スーパースターはかなり効いたんで、ミュージカルってスタイル自体が苦手なわけじゃないんだけどな。。。

物語のキーとして歌われたMemory、キャッツの曲だって事もしらなかったけど、初演ではサラ・ブライトマンだったのね!びっくり、てか、アンドリュー・ロイド・ウェバーと結婚してたんだ、そういえば。


もう何回見たかわからない(DVDもあるのに)ラピュタを聴きながら。そういえばキャッツも「ほんとうの名前」をもとめる物語だったな。