石田ショーキチ "Home Straight, No Chaser" at 渋谷Club Quattro

huili2007-04-30


なにもかも叶えられる 君の魔法が朝を変える
なにもかも色褪せない 少しだけいびつに美しい

おかえり、ただいま、クラブクアトロ

ツアーではなく単発でクアトロなんてどうしてだろう、と思っていたのだけどMCを聴いて納得。スクーデリア解散以来自主レーベルでリリースをしていたのだけど、この度メジャーメーカーとの契約が決まったらしい。ついに「石田ショーキチ」のソロ名義でのデビューになるそうだ。ワーオ!1stアルバムは9月リリース、11月には全国ツアーだって!

し、か、し!予想外すぎるセットリストでした。
かつてスクーデリアが「夕暮れ系」と自称していたことを思い出した。夕暮れのオレンジのそらのいろ、なぜだか胸が締め付けられる郷愁とか切なさとか懐かしさとか。石田・おセンチ・ショーキチの魅力炸裂。なあんて言いつつも、フライングV振り回してギャンギャン啼かせたりしてんだけど。

今回はバンドのメンバも少し変わって、G.秋山氏a.k.aもじゃもじゃくん、B.マキオ氏fromニューインディアンデスロック、Dr.タチバナ氏from te'(て、と読みます。轟音インストバンド、ステキ過ぎ)、石田氏はギターとキーボード。半分くらいの曲は同期モノで、懐かしいワイヤレスヘッドホンも登場。鍵盤が入ったことで、ロックモードとおセンチモードがうまく共存してすセットになってたのがよかった。コーラスも自分の声でたくさん重なってたし。

それにしても、リズム隊がかわるとここまで雰囲気が変わるのか。特にドラムがシャープかつ力強くて非常に好みです。テツさんが叩いていた頃のことをちょっと思い出した。スクーデリア石田ソロ含めてはじめてライヴを見た友達が、終演後に「ああ、バンドやりてえ!」と吠えてたのが印象的。今まで、そんなこと思わせるよなかんじじゃなかったよなー。かっこいいぜ。

Planet Queenと、その前のMCでこてんぱんにされる。「スクーデリアの最初のツアーも、スパイラルの最初も、一番はじめはここクアトロのステージだったからこの場所が自分の基準となる場所だと思う。ここに立てたことに感謝」なんて言ってスパイラルの曲やるなんてさあ。石田氏のオンガクはここ10年以上、自分をフラットに戻すための軸になっていて、さらに4047daysなんて言ってその長い時間を振り返ったばかりだったから余計に。何もかも色褪せない、の、です。

さよならノーチラス号 / Your Life / The Sun Goes Down
Shout it Loud / It'll be Nice / Day After day
Planet Queen / Black Bird / 静かの海 / 霧の200マイル / 千もの言葉 / Homeway
30 Years / ルカ / 太陽道路 / Rock'n Roll missing
encore : I Saw The Light(Todd Rundgren) / フラミンゴ-T

アンコールのトッド・ラングレンがとてもよかった。「小さな頃から歌手ではなくて、いくつもの視点で音楽に関わる仕事がしたかった。今、プロデューサーとして、レコーディングエンジニアとして、ソロのアーティストとして、レーベルオーナーとして、それぞれに充実した仕事ができるようになった。そういう面で、ずっと目標にしていた人の曲をやります」だってさ。来年40にもなるオヤジが(褒め言葉)ようやく夢が叶った、なんて素直にいうんだぜ。自分もがんばらなくちゃいかん。そういう面でも、やっぱり指針となるべき人です。うん。