009/100 最近読んだ本

今年は何冊読めるかなあ。意識的に活字を摂取していきたいところ。

家守綺譚 (新潮文庫)
僕のなかの壊れていない部分 (光文社文庫)
もやしもん(4) (イブニングKC)
PLUTO 4 (ビッグコミックス)
大奥 (第2巻) (JETS COMICS (4302))
LA QUINTA CAMERA―5番目の部屋 (IKKI COMIX)

  • 家守綺譚 (新潮文庫) / 梨木香歩yom yomに掲載されていた何編かですっかり心奪われる。「新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である」というカバーの惹句だけでもう満足。のたりのたりと暮らす三文文士と、家主に恋するサルスベリとか疎水を流されてくる鬼の子だとか。湖の底に沈んだのに、時折掛け軸越しに現れる先輩=高堂だとか。春から季節ひとめぐりぶんの、水彩画のようなあわあわとした物語。掌編ばかりなので、通勤なんかにおすすめ。
  • 僕のなかの壊れていない部分 (光文社文庫) / 白石一文 … まったく交差しない友人/知り合いがくちぐちに薦めていたので手に取る。前半はなんだか鬱々とした物語だなあと思いながらページを繰っていたけど、終盤の展開にはすっかり引き込まれてしまった。こういう「世界との距離の取り方」を計るような小説はとても好きかもしれない。違う作品にも手を出そう。