TWILIGHT CITY

日曜なのにぎっちり会議が三時間半。解放された頃はもう夕方で、夏休みとはいえ日曜をまるっとつぶされるなんてありえない!と駄々をこねて、出がけにCMを見た、という理由だけで八景島シーパラダイスにゆくことにする。フットワークは軽めがいちばん。

日曜の夕刻だからさほど混むまいとの予想はぴったりで、夕暮れの八景島はちょうどいい人出。閑散としすぎでもないし、ぎっちりでもない。17:00からのお得なパスもあってすっかりご機嫌。


本日のメインは水族館、と定めたので、せっかくの乗り放題だけどライドものはコースターひとつだけ。夕去りの海と街が綺麗だったなあ(とのんきなことを言っていたのは最初の一分だけ。結構怖かった)。フリーフォールはメガネが飛びそうな気がしたのでヤメ。次回、もうちょっと早めにこれたら乗ることにしましょ。

同行者も八景島は初だったらしく、水族館のいきものにいちいちびっくりする。クマがいてセイウチがいてラッコもいてペンギンもこんなにいるの!? あんまり大規模な水族館に行ったことがないのでコドモ並みにハイテンション。オオサマペンギンの広報部長(ひとが近づくと寄ってくる)にさんざ遊ばれる。ペンギンてあんなにもちもちしたスタイルなのに、泳ぐフォルムは流線型なのね。すごい。

ちょうどイルカショーが始まる30分前くらいだったので、数少ないお客さんはみんな場所取り。がらがらの館内を好き放題に見て回る。説明パネルもいちいち読み歩くし、「触ってみよう!」のコーナでナマコにぞっとしてみたりもする。なんて贅沢なのかしら。ひとめぐりしてショー会場に行ったらちょうどラスト前の盛り上がり。ナイス。

ええと、わたくし、アシカとシロイルカとセイウチがリンダリンダを熱唱しながら力いっぱいヘッドバンキングするのを見る日が来るとは思いませんでした。どんな選曲センスだ。確かに映画化もされましたけども。トレーナースタッフに心からの拍手を。かっこいい。

小型のクジラとトレーナーの合わせ技は真面目に鳥肌が立った。つま先をクジラがくわえて後ろから推進力を与えて泳ぐんだけど、人の力ではあり得ないスピードだし、そのまま潜行して3mくらいジャンプしたりするんだよね。この技を会得するまでどれくらいの時間をかけて、信頼関係を築いて、練習を重ねたのかと思うと気が遠くなる。今回のショーの個人的ハイライト。

ショーが終わって、おみやげ屋さんでさんざ悩んで(ずっとハウルのメインテーマが繰り返し流れていたのが気になってしょうがなかった)結局吸盤付きのタコぬいと滑空ペンギンのキーホルダを買う。おっきいすべすべのクマにも惹かれたんだけどがまん。最近ラブリーなものに抵抗が無くなってきたのは年を取ったせいかしら…。

建物から出てきたら花火があがってる。うーん、夏をてんこ盛りって感じだなあ。クラシックと花火が完全にシンクロ!というヤツだったんだけど、ちょっと演出がtoo muchでおなかいっぱい。日本の花火はもうちょっと情緒が必要なんですよ。夕食へ向かう道すがら、軽めに鑑賞。

ごはんはハワイアンなカレー。期待してなかったけどおいしかった。一息ついて時計を見るとまだ21:30。日常では下手したらまだ学校にいそうな時間なのでなんだか嬉しくてしょうがない。ワンデーパスだとたぶん疲れ切ってしまうので、これくらいがちょうどいいかも。なにより夕暮れの潮風が涼やかなのがいい。炎天下でアトラクションに並ぶなんて、考えただけで眩暈がするわ。トワイライトチケット、おすすめです。