夏祭り

huili2005-07-30


今日 ぼくの街では ながい夏の日々が
ゆっくりと 見送られていった


シカオちゃんて歌詞の語彙は素晴らしいんだけど、文字になっているのを見るとやたらカタカナが多かったり、漢字の使い方が妙だったり、三点リーダが頻発したりしてちょっと俗な雰囲気がただよう。普段ほとんど歌詞カードを見ないのでちょっとがっかりしちゃう。

今宵は町内会の盆踊りで、夕方に帰ってくると浴衣姿のちびっこがたくさん流れていった。お祭りというにはほんとうにささやかで、揃いの浴衣を着たおばあちゃんがたが踊り、せいぜい中学生くらいまでの地元のこどもが集まるようなものだけど、それでもやっぱり気分は高揚する。青年会のおいちゃんが焼く焼鳥をかじりながら、踊りの輪を遠巻きにながめる。ちょっとした疎外感、というと大げさだけど、もう5年も住んでいるのに「ここの人間じゃない」感じがする不思議。ひとり住まいってそういうものかね。

それにしても露店がすっかり毒気のないものばかり。ワタクシがこどものころは、テキヤというか、子供心にもちょっと堅気じゃない雰囲気のする人達がたくさんいたものだけど、もう全然なのね。射的とか亀すくいとかひよこ売りとか切り飴細工とか型抜きとか特賞があまりにも古びているくじびきとかさ。ハレの場に集まる有象無象、という感じで好きだったんだけどなあ。道理はわかるけれど少し残念。

そういったものを地元のひとが提供するのが悪いわけじゃないけど「ヨーヨー釣りはおひとりさまふたつまで。失敗してもひとつ差し上げます」なんてまったくもって盛り上がりに欠けるわ。