五月になったとたん、空気のにおいがすっかり夏になっていた。ふとんを蹴飛ばして目が覚める。ちょっと前までぎゅっと縮こまって眠ってたように思えるのにな。しんしんと一枚ずつ着込んでいくような寒さの訪れに比べて、夏の気配はある日突然現れる。浮かれ…
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