柴田敏雄展→加藤研フィールドワーク展

午前中から出かけるはずだったんだけどな…とややしょんぼりしながらむかうは恵比寿、みごたえたっぷりのアロエを横目にナディッフ柴田敏雄。ここ最近すっかり見慣れたダムだの擁壁だの橋だのの巨大な構造物を撮り続けている写真家の、ちいさな展示。もともとは自然と相対する巨大な人工物に対する警鐘的な意味を持った写真だったのだろうけど、ドボク好きにとってはすっかり意味が反転してしまってるような気になった(少数派の見方だろうけど)。

展示を身ながら、ガイジンさんがさも不思議そうになにやら言い合っているのか面白かった。ワッフル的擁壁を見て「…just like waffle…」てのだけ聞き取ったわたくしのリスニングスキルに乾杯(すんな)。久々にナディッフの棚をじっくり眺めて、何冊か欲しい本をマーク。興味の対象はどんどん変わってるのに、この10年常にここに欲しい本があるってすてきなことだ。

「せんせい来てるよ!」というツイートに急かされながら目黒へ。直接の恩師だの最近遊んでもらってる人だの新旧あらゆる「せんせい」が集合してて惑星直列のような有様でした。さらに教え子までいるとなるといや心臓に悪い。「あなた、つぶやきすぎです!」とbot疑惑までかけられつつ。

展示も面白かった。愛娘(!)の成長を見るのも良かったし、「こういうことに、こういう向きで全力を注ぎ込んでる学生」も、新鮮。大学だから出来ることっていっぱいあると思うしね。「フィールドワーク展」という触れ込みながら、「地図が一枚もないね」と石川さんがこっそり言ってたのがいい意味で心に引っかかる。ふむ。