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デザイン・ウィズ・コンピュータ

デザイン・ウィズ・コンピュータ

大学に入る直前に買ってこころから感心して、その後も古本屋で見つけては保護して、いろんな人にあげてるくらい好きな本。著者の永原氏が担当したフォント製作のワークショップの選抜課題は、間違いなく学部時代で一番気合を入れてイラレとにらめっこしたはずで。

「デザインを学ぶため」の本ではなくて、アナログ的な手法とデジタル的な手法の、考え方の違いを丁寧に分析した教養書のようなもの。線ってなに?色ってなに?形と数値の関係は?紙のうえでデザインするのと、ディスプレイとマウスでデザインをすることの根本的な違いを解説している。

今でも絵筆とかえんぴつはまったく使いこなせないけれど、マウスとディスプレイを使ってどれだけ多くのものを作ってきたことか。Macを使うことではじめてデザインって分野に興味を持って、あやうく美大を目指そうとさえしてたので、そうじゃないんだよな、となんだか納得したのでした。

改訂版が出ていることに最近気づいて買ってみたのだけど、わざわざ買いなおすの変更はありませんでした。ま、もともと世につれるような内容じゃないしね。テキストが一カ所と、あと、たぶん巻末の資料リストが変わってるはず(初版の時、差替用のデータが配布されてたので)。気になる方はどっちでも、表紙デザインが好みの方をお求めになると良いと思います。