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デザインの深読み

コンセプター、坂井直樹氏の新刊。よくある「ブログ本」ではなくて、ひとつのエントリを、その後寄せられたコメント・新たなる知見/発見をもとに再構成して1ページにまとめたもの。ブログと読み比べてみるとずいぶんまとまった印象だけど、編集の時点で削がれすぎてしまったものも多い。プロダクトの良さを語っておきながら、図版は全部書き下ろしのイラストだとか（ま、これはそういう方針なのだろうね）デザイン性の高い朱肉に惜しみない賞賛を送っておきながらその商品名がないとか（これはInkpad@CDTのことかな）。

でも、アイデアの断片とか、きになる物事スケッチとしてはとてもステキな一冊。彼の目はやっぱりすごいところを見ているので、その視点のするどさにドキリとすることもしばしば。やっぱり長年ものをつくっているひとは違うわ。この一冊で完結した知識を得る、てスタンスではなく、へえ、とか、ほお、とか言いながらググり出す扉として読むのが良さそうです。ぺたりと貼った付箋を見つめてしばし考え込む事もしばしば。デザインって（ここではとくにプロダクトデザイン）いったいなんだろうね？

ブログの方が勢いがあってわくわくします。このテンションで毎日書けるってすごい。
デザインの深読み：http://blogs.yahoo.co.jp/sakainaoki1947/