dafunk fest at 幕張メッセイベントホール


冬のダフトパンク祭、dafunk festに行ってきました。幕張はやっぱり寒いのう。遠いのう。その割に張り切って早めに行ってみたのだけど、いやあ、楽しかった。うん。
Cazals … 君たちブリティッシュアンセムじゃなくてこっちなのか、って音。ヴォーカルやっぱりスキニーだしね。もはやジャンルとして成立したんじゃないか、「スキニー・ギター・ロック!(シンセ必須)」って。ドラムがシモテの方向いてたり、メンバーがひとり余ってウロウロしてたり(曲によってギターが二人だったりキーボードが二人だったりする)なんか面白かったです。

DJ Dex Pistols … 「ライヴの合間のDJ」呼ばわりして怒られましたが、やあ、ほんとに楽しかったです!全部がストレート150km/hみたいな選曲でした。Blur, Killers, Klaxons, Bloc Party, kasabian, Primal Scream, Iggy Pop, Offspring, Chemical Brothers, Prodigy, Jackson Five, White Stripes...そして、なんと、すぎやまこういち!いやあ「交響組曲ドラゴンクエスト 序章」はもう我らがアンセムと呼んでいいと思う。爆笑のち大歓声につつまれる幕張メッセって滅多に見られるもんじゃないぜ。今日のベスト・モーメント。

ブンブンは楽しみにしていたのだけど、途中で離脱。打ち込みのリズムとドラムのグルーヴがあってないように聴こえて(後ろの壁に跳ね返ってたせいなのかなあ)ぐったりやられました。残念。

■ Daftpunk … 開演前にうっかり「ALIVEと完全に同じセットらしいで」と聞いてしまったけどライヴ盤まだ買ってないんでした。正解。ていうか、セットとかどうでもよい。でも、なんだかずいぶん冷静に見ていたような気がするな、終始。
それでも、アンコールのone more timeで宇宙に浮かぶ彼らにネオンの縁取りが付いたのに叫ぶ。これが動くんだよ?(当たり前)もともと肉体性をはぎとったふたりではあるけれど、ここまで記号的になるともうなんと言えばいいか。すべての音が止んだあとに、フロアの歓声に手を振らないでお辞儀するのもかわいい(たぶん、手先にはネオンついてないんだ)。そして、振り返った背中に浮かび上がるdaftロゴに鳥肌。
音も映像も演出も含めて完璧なショウでした。そう、ショウだと思うとすごくいい。ライヴ特有の生々しさとか、意外性は皆無なのだけど(まあ、彼らはロボットだからね)、あのピラミッドとか、光とか、そういうもの全部ひっくるめてのアクトなんだろうな。

長いフェスの終わりは、can't help falling in love with you(しかもプレスリー)が流れるやたら人間くさい終幕。ELECTROMAを観てからというもの、彼らにどうもロビタっぽい愛嬌を感じるのよね。まさにHuman After All。