石田ショーキチ@mona records

「トーベンさんとふたりでぐたぐた弾き語り祭」と予想して行ったら、案の定そのまんま。夏の終わりにふさわしいユルーい時間。こぢんまりとした空間でお酒片手に大好きな歌声を堪能する、なんてこれ以上ない贅沢だなー。ああ、でも!見てこのセットリスト!

  1. レインボー / Scudelia Electro
  2. Mirage / Scudelia Electro
  3. 水虎の涙 / Scudelia Electro
  4. Carry On / Scudelia Electro
  5. カナリア諸島にて / 大滝詠一
  6. 風立ちぬ /松田聖子
  7. 白いパラソル / 松田聖子
  8. 涙のアベニュー / サザンオールスターズ
  9. 秋の気配 / オフコース
  10. 木綿のハンカチーフ / 太田裕美
  11. コスモゼロ / Motorworks
  12. Photograph / Spiral Life

  13. 思い出の渚 / ザ・ワイルド・ワンズ
  14. シーサイド・バウンド / ザ・タイガース(以上2曲withとーべん)
  15. MISS / Scudelia Electro(なしくずしのダブルアンコール)

monaは前の方が靴を脱いで上がる板の間になっていて、お客さんが「あ、失礼」なんていいながら詰め合って座るのでこういうユルユルしいライヴにはもってこい。わたくしあろうことが遅刻して行ったので、ついたのはちょうどとーべんさんのラスト2曲。「ヨメにやるならバンドマン」って。なんて反語的名フレーズ。

とーべんさんと入れ替わりで石田氏登場。無精髭かと思ったら鼻の下(細野ヒゲ)とくちびるの下(キヨシローひげ)だけある。…びみょー。おなじみキラキラ12弦(光るわけじゃない)と6弦の二本で、うたいも歌ったり一時間半。どんだけやる気なんですか(笑)。

レインボーもMirageも歌詞が飛びすぎで爆笑。お客さんが教えた歌詞がさらに間違ってる、てものこういう場ならではのご愛敬だなあ。水虎の涙を聞きながら、某氏に貸したファンクラブ限定音源はいつ帰ってくるのか…と遠い気持ちになる(たぶんもうムリじゃないか…)。

カヴァーの大滝師匠三連発が最高。石田氏と大瀧師匠はどことなく雰囲気が似てるよなあ、と思っていたので嬉しかったなー。なんというか、すごく似合う。石田氏の「な」とか「ら」とか鼻に抜けていく発声がすごく好きなので、「かーなりあなーぃらーん♪(Canarian Island)」にうっとり。大瀧師匠の作品は、歌詞の語義よりも音の響きそのものを重視して作られているような気がして耳に気持ちいい。流石に聖子ちゃん作品だと同じ松本&大瀧でも多少ブったかんじになるけども。

「まーまれいどのー♪」と一瞬歌い出してやり直し。またギター間違えてるよ…って ぎゃー!二度の解散と9年の歳月を経て、生で聴ける日がくるたあ思わなんだ。わたくしの13の夏はTr.5 photograph→Tr.6 20th century flightを延々リピートしてるうちに過ぎたようなものですから、個人的にはこれも夏の歌なのよね。風景的にはDay After Tomorrowと似ている。感涙。

とーべんさんを呼び込んでアコギでGS大会スタート。とーべんメイン&石田コーラスといういつもと逆のグッドハーモニー。なのにいちいちフレーズの間に茶々を入れるとーべんさん。ずいぶんはしゃぐなあ(笑)。シーサイド・バウンドは石田氏の早弾きの限界に挑戦。おどーりにいこうよーあおいうーみのもとへー(ごーばーん♪)。合いの手+振りつきで会場が一体化。おみごと(笑)。

終演後 業務連絡(Locus. and WondersDVDには隠し映像があるらしい)に出てきたところを、70人のだだっ子に捕まるかわいそうなお父さん。さんざゴネられて「しょうがねえなあ」とギターを持ってリクエスト大会。c-love-rだの200milesだのstep to farだのfurther along(!)だののリクエストを「覚えてねえもん!」て一蹴してMISS。個人的にはmy oldest number(のイントロ)が聴きたかった。

今回は石田氏ガラミのライヴではじめて、誰も知ってる人に会わなかった。いくらmonaとはいえ、なんつうか年を感じました(笑)。