Always on the side of the egg

"Between a high, solid wall and an egg that breaks against it, I will always stand on the side of the egg."
私が、高く堅固な一つの壁とそれにぶつけられた一つの卵の間にいるときは、つねに卵の側に立つ。

村上春樹エルサレム賞を受賞した際のスピーチ。昨日の朝、出がけにちょうどこのくだりをテレビで見てドキっとしていたのですが、極東ブログさんにて抄訳を拝見(あちこちで訳されているみたいですけど)。全文を読むと、「常に弱きものが正しいわけではない」とはっきり明言しながらも「常に弱きものの側に立つ」と言い切ることに驚かされる。そして、自分が小説を書く理由はひとつひとつの「卵」の存在をていねいに描くためだ、とも。
小説家ではない自分は、どういう立ち位置からこの言葉を捉え、自らの信念とするべきなのか。うーん、もうちょっと時間をかけて噛み砕かないとよくわからないな、と取り急ぎメモ。